11年後 、記者が見スラヴィア・プラハ 対 acミラン スタメンフランス・パリの地で陸上女子史上初の快挙を成し遂げるとは 、ていた1その時の私には想像もできなかった。5歳
2013年6月、口榛北海道支局に勤務していた私は、花の函館市で行われていた陸上の北海道高校体育大会を取材していた 。衝撃その日は前評判の高い選手が出場する競技があまり無かったため 、陸上ネタ収集をしようと、本紙の北レアル・ソシエダ 順位女子100メートル日本記録保持者・福島千里の指導をしていた北海道ハイテクACの中村宏之監督(当時)のもとを訪れた 。記者が見
あいさつも早々に中村監督が切り出した 。ていた1「女子のやり投げを見たか?ほとんど助走無しで40メートル以上投げている選手がいるぞ」。5歳半信半疑で視線を向けると 、口榛ほかの選手が20~30メートルほど助走をとる中、スターティングラインから数メートルの場所から2、3歩だけ助走して投げている選手がいた。放たれたやりの飛距離は 、不利な追い風が吹く中で45メートルを越えた 。結局、2位に3メートル以上の大差をつけて圧勝 。それが当時15歳、旭川東高1年の北口榛花だった 。
「やり投げは4月から始めたので競技歴は2か月くらい。練習で41メートルを投げることはあったけど、45メートルは信じられない」と屈託のない笑顔で答えてくれた北口 。取材を進めると、3歳から始めた競泳との“水陸両用”で練習に打ち込んでいることや小学6年の時にバドミントンの団体戦で全国制覇していることを教えてくれた。陸上部への入部は 、同校に水泳部が無かったことに加え、陸上部の松橋昌己監督(当時)が勧誘したことがきっかけだという 。松橋監督は、かつて女子やり投げの北海道高校記録(49メートル35=2006年当時)を持つ金智恵さんを指導している。彼女も中学時代にバドミントンを経験していたため、「前例もあったので強くなると思って北口を誘った」と振り返っていた。
翌日のスポーツ報知北海道版で北口は本紙に初掲載された。「シンデレラガールの誕生だ」と書き始めた私は、「未完の大器の可能性は無限大に広がっている」と原稿を締めたが、まさか11年後に日本女子トラック&フィールド種目初の金メダルを獲得するなんて… 。“北口榛花ストーリー序章”を見届けた人間として、心から祝福したい。金メダル獲得、本当におめでとうございます !(2013~17年北海道支局、写真部・相川 和寛)
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